GWの最終日、そよそよと吹く風がとても心地のいい日。
南越前町の板取にて、素敵なイベントが開催されました。
板取宿の下の駐車場へ車を停めて、石畳の道をゆっくりゆっくり…
新緑も美しく、小さな草花があちらこちらと気持ちよさそうに咲いています。
そうやって、歩いているうちに芽葺き屋根の古民家が。
そのうちの一軒から、耳心地のいい音が聞こえてきます。
川の流れる音・風がそよぐ音・小鳥がさえずる音…。
そんな自然のBGMが聞こえる板取宿に魅了されて、こちらに移り住むことになった 環境音楽家の堺 啓介さんとその音楽に身をゆだねて、墨で素敵な画を描く上田みゆきさんのイベント会場です。
『響きひびきあう 万緑の集い』
自然の音を引き立たせるための音楽が環境音楽。自然の音を聴き、また一緒に奏でることでより自然と自分が一体化してゆく、融合していくという、普段は忘れているようなことを取り戻せる集い。
外から入ってくる風も爽やかに迎えてくれます。
いろんな国のいろんな楽器。
見ているだけでワクワク…。
この中で頂く、 おいしいコーヒーとお茶菓子。
ふわふわクリームが口当たりのいい、とびきりおいしいコーヒーは、越前市のcafe RagTime Classicsのマスター。
素敵な音が奏で始められました。
今回は、兄弟打楽器DUOとして活動をされている”カリメロミュージックプール”の上坂朋佑さんをパーカッションに迎え、セッション。
手で叩くだけではなく、筆のようなものでまた違った音を奏でます。
その音を聴いている間にも、外から聞えてくる鳥のさえずりや風の音…。
いつもより、耳に入ってくるような気がしました。
とても心地のいい音楽を聴いたあとは、いろんな楽器を手にとって、みんなで奏でていくという試みも。
目を閉じてみると、より一層感覚が研ぎ澄まされる感じで、深く中に入っていく不思議な感覚…。
とても楽しい時間でした。
そして、その音に合わせて墨絵を書いていく上田みゆきさんのパフォーマンスも始まりました。
窓からはいりこんだ外からの日差しがまたなんともいい雰囲気…。
音に合わせて、時には力強く、時には軽やかに…。
リズムよく、そして気持ちのままに描かれる姿はとても格好いい…。
これからの季節をイメージした青とも群青とも水色とも見える素敵な色を墨絵にのせて。
『夏きざし 緑の童子』たちが軽やかに舞っていました。
いろんな音で溢れかえる今の時代、ふっと静かに自然に耳を傾けてみれば、聞えてくる音の原点。
そぎ落とされていく日常の垢。シンプルなことが一番大事だったりすること…。
ここ板取にて、心研ぎ澄まされる素敵なイベント、集まってくる方もやはり素敵な人ばかり。
ここで出会いがあり、またいろんなことに結びついて…。
とても有意義な時間を過ごした昼下がり、またひとつ心に栄養を頂きました。
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