南越前町は自然豊かなまちです。
周りをぐるりと山に囲まれ、今の季節はとっても緑が眩しくキレイです。
小さな頃からこの景色に囲まれて育ってきましたが、山がどのような手入れをされて生かされて
いるのかは全然知りませんでした。
今回おじゃました今庄地区 湯尾にある”黒木林業”さん
そんな山の手入れをされています。
まっすぐですっきりとした木が立ち並んでいます。
枝打ち後の木
いい木を育てるためには間伐しないといけないという事は聞いた事がありましたが、その他にも地おこし・下刈り・枝打ちなどの木の保育作業がたくさんあること初めて知り、林業の大変さを知りました。
間伐しないと森は日当たりが悪くなり、お互いに根や枝を充分に張れず、葉の量が少なくなって光合成も充分にできないので栄養不足になり、細く育ち強風や雪の重みで折れやすくなります。土砂崩れなどの原因にもなります。
大きく元気な木を育てて、森を元気にするためのとてもスケールの大きな仕事です。
植物は当たり前ですが生きているのでやったらやった分だけ応えてくれるのだと思います。
枝打ちの際にはチェンソーをもって高い木に登ります。
とても危険を伴う作業が多い現場です。
夏には暑い中、苗木などの日当たりを良くするための下刈りという作業が主に行われ朝早くから作業が始まるそうです。
今の時期、国道３６５号線から見える今庄３６５スキー場の大きな看板の後ろ一体きれいに枝打ちされた木がズラッと並んでいます。見ているとなんだか山や木が涼しげで喜んでいるよう。
あと山の仕事の写真を見せて頂いていてものすごく驚いたのがこの作業。
なだれ防止のためのものですが、斜面に杭を打って、横に竹を組み込んで作ってあります。
写真を見ているだけで気の遠くなるような作業!!
自然のものを使っているところが、山にやさしいなぁとなんだかほんとうに感心してしまいました。
美しい自然を後世まで残していくことはとても大事なことです。
しかしきちんと手入れをしていかないと元気な森にはなりません。
毎日当たり前のように山を眺めていましたが、いろんな方の努力があっての自然。
今はエコという言葉が当たり前の時代になってきてしまって、自分も意識が薄れてきていましたがこのような木の姿を見てまた気持ちも新たになりました。大切な自然、みんなで守っていきましょう。
黒木林業
南越前町湯尾４５－１－３
ＴＥＬ（０７７８）４５－２２３２
ＦＡＸ（０７７８）４５－２２３７
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