2014年3月4日火曜日

体験コーナー・経過報告・懇親会 笑顔が集う『今庄宿プロジェクトお楽しみ会』

南越前町 今庄地区のまちなかは、宿場まちの名残を残す情緒あるまちなみ。
その宿場まちの情緒を守りつつ、新しい事も取り入れて、まちの整備・空き家問題や有効な活用方などお客様を誘客できるまちにしようと『今庄宿プロジェクト』を立ち上げ、そこに住んでいるまちの人・商店・役場・地域おこし協力隊などいろんな人達が集まり、景観部会・誘客部会・店舗部会・歴史部会・空き家対策部会など細かく各部会を作ってこれまで会議を重ねてきました。
この日は、プロジェクトの住人代表者会の人達が主催で、各部会での今までの経過や進捗状況を発表・報告しあおうということで”今庄宿プロジェクトお楽しみ会”と題して3月2日(日)に開催されました。
場所は、今庄地区の公民館となっている「昭和会館」。昭和5年に建てられたもので、社会教育を推進する拠点として、また県内多くの団体が宿泊のできる研修の場として利用してきました。昭和30年からは今庄役場として、昭和62年から公民館として現在に至ります。
外観もそうですが、中はその当時ならではの凝った造り。

階段を上がった、3階の講堂
いろんな箇所に細工が施されていて、今の時代にはかえって貴重な趣です。
ドアひとつにしても、なんだかレトロで可愛い。

そんな素敵な会場で、開かれた今回の会のスケジュール。
経過報告や進捗状況だけでなく、楽しみながらと言う事で、プロジェクトメンバーでもあるまちの商店の方が教えてくれる体験コーナーや懇親会も同時開催。その模様をたっぷりとお伝えします。
体験コーナー 報告会 懇親会といった流れ。

今の若い人達はかえってうけるのでは!!という感じの雰囲気ある各部屋。
まずは、2階で開催されていた「革細工体験コーナー」
革を使った簡単なカードケースが30~40分程度で出来あがります。
プロジェクトに参加している、福井大学の若い生徒さん達も楽しそうに体験。
男性のプロジェクトメンバー達も。
話を聞きつけたまちの人達も。

講師は、まちの商店街にあるお肉屋さん上山精肉店の優美さんです。
まちでは知らない人はいません(笑)
今庄宿のプロジェクトメンバーでもあり、今回の会を中心メンバーとなって企画してきました。
まちのお店の方が講師というところがまた素敵。
いろんな道具をみているだけで、なんだかワクワク。
皆さんおしゃべりしながら、楽しそうに進めています。
悩みながら…楽しみながら…♪
これにあとは、透明のカードケ-スをはめ込んでオリジナルケースの完成です!!
簡単で、手作り感もしっかり。思い出に残る作品ができます。

続いて、厨房のある1階に降りて「鯖の三枚おろし・〆鯖作り体験」

講師は、これまたまちのお魚屋さんで旅館業も営む川端屋さん。
テキパキと、でも丁寧に指導されます!!
参加者は男性のプロジェクトメンバーが中心。
今の時代、男性も料理の腕を問われる時代!!皆さん真剣なまなざしが印象的!!!
まるまるの鯖を頭からおろすことから。
手つきを見ながら、アドバイス。
こんな機会がないと、なかなか習うことがないですよね!!!
やってみると器用にこなされる方も!!
 
 

見よう見まね、ようやく三枚おろしになりました。
ここからは、〆鯖の作り方を習います。
おろした鯖の水気をペーパーで吸い取って、塩をしていきます。
両面に塩をしたら…
また上からも塩をふって、一時間ほどそのままに…。
一時間たったら、酢の中に漬け一晩寝かせたら食べごろ!!
酢〆は省略させていただきましたが、皆さんそれをそれぞれお持ち帰りに。
次の日のお酒のおつまみができました♪

こちらは、講師の川端屋さんが懇親会のためにと、作ってくれている鯖の味噌煮。
煮つめられていくにつれ、お鍋からはいい香り…。

そしてそして、その隣では「そば打ち体験」
講師は、これまたプロジェクトメンバーでもあり、まちのそば作り名人達。
体験しているのは、福井大学の若い学生さんやまちの造り酒屋さんなど、これまた楽しいメンバーです。
今回のお楽しみ会の主催である住民代表会の会長さんも、その技を伝授していました。
優しくも厳しく(笑)指導。
作業中には、笑顔もこぼれます(^^)
さっきは、魚さばきの先生として教えていた川端屋さんも、こんどは生徒さんになって習います。
自分の得意なことは人に伝授し、知らないことはまた得意な方に習う。
まちのコミュニティがここに集結している様な気がして、こんな光景がとても素敵だと思いました。
ズラリとキレイに並んだそば皿、今庄名物のおろしそばもこの後の懇親会でふるまわれます。
そばを湯がく窯も出番待ち。

そんな体験コーナーの後は、いよいよ報告会。
来賓の方も招待し、今までの経過・進捗状況を見て頂く場。
まずプロジェクトの中心メンバーでもあり。NPO法人今庄旅籠塾の中心として、まちのことに前から力を注いでいる朝倉さんから説明がありました。
そして、今回の会を主催した細川会長からの挨拶。
今までやってきたことをおおまかに説明した後に、
各部会、それぞれの発表へと続きます。

トップバッターは、”景観部会”
NPO法人 今庄旅籠塾の塾長でもある高嶋さんからの説明でした。
今後のまちの景観のあり方についてや、具体的な計画・まちづくり大会の参加の話などが主な内容。

次に”誘客部会”
どうやったらお客様に来て頂けるか、思ったことを紙に書き出し、今後に向けた戦略の発表。
 

続いて、”店舗部会”

まちの商店の方が主で、今回のお楽しみ会を中心になって進めてきてくれたメンバーの方々。
まずはできる事からと、店舗の軒先にベンチを置いてみたり、ブラックボードでの誘客やまちの案内役の目印のプレートを作成したり…、実際に行動に移しながら進めています。

お次は、”歴史部会”
ルーツを知るべく、このまちにまつわる歴史や住んでいた人たちの屋号を調べたり…。
面白いことのヒントをいろいろとあげていきます。

最後は、空家対策部会。
空き家を壊さないで、有効活用していきたいということや、むかし旅籠だった建物を改装しカフェが中に入った若狭屋の来場者数などもふまえ、小さなまちの空き家を若い方たちも興味を持ってくれるような住宅として活用することなどなど…。
まだまだこれから楽しいことができそうな、そんな可能性を秘めた部会。

そして、全部会の報告が終わった後に、主催者である住民代表者部会の細川会長から、まちに統一感のあるプランター設置の提案もありました。このように、細かいことでもちょっとずつ、みんなの意識を統一していくことはとても大切なことだと思います。

会場の壁には、今庄の子供たちがまちの事について一生懸命調べた壁新聞。
 
まちのお店の方に、いろんな事を聞き書いた記事も。
商店の方々が先生となって、未来の子供たちを育ててゆく。素敵ですね(^^)

そして、ここからはお楽しみの懇親会。
乾杯の後には、おいしいお料理に舌鼓!!
先ほど、革細工の講師をつとめていた優美さんのお店”上山精肉店”の自慢の焼き鳥・ヒレ串カツ・ポテトサラダ
 

こんがり焼けた焼き鳥は、子供から大人までまちのみんなから愛される味。
柔らかいヒレ串カツも人気です。ポテトサラダもほんとうにおいしい!!!

こちらはバッテラ寿司に鯖の味噌煮!!!先ほど鯖の三枚おろしの講師をつとめた、川端屋さんの人気商品。

バッテラ寿司はつやつやの照り感が食欲をそそります。
川端屋さん自慢の逸品です。
味噌煮はしっかりと味がしみていて、これまた美味。

そして、まちのそば名人が打った自慢のおろしそば!!
コシがあってそば本来の味がしっかり。文句なしのおいしさ。

そのほか、まちの人自慢の茶飯や漬物・つるし柿などなど…
テーブルの上には、盛りだくさん!!

それに加えて、造り酒屋がまちに4件ある今庄地区。
それぞれの酒造から、お酒を出して頂き呑み比べも!!!
まさに今庄を満喫できる懇親会
和気あいあい呑みながら食べながら…。
 
こんな時のふとした会話の中から、いろんな事が生まれてくるときも。
福井大学の学生さん達も、初めて食べるものや地酒などいろいろ試してみてくれていました。

懇親会途中には、こちらもプロジェクトを中心になって進めている南越前町地域おこし協力隊の荒木さんが、このまちに住んで約一年で見てきた事の発表や、やらなければならないことなどを簡潔にまとめた報告もありました。

おいしいお酒やお料理が進むにつれ、みんな笑顔。
楽しみながら、みんなの輪を再確認したり広げたり…。
いろんな話をすることで、お互いを理解することができたり助けあったり…。

人をおもてなしする場合には、まず自分たちがその良さをちゃんと認識することから。
そんなことを改めて実感したとても有意義で、楽しい会は万歳三唱でお開き。
この会に参加させて頂いて、地域のコミュニティが少しづつでも確実に育つ会だったと感じました。
今後の『今庄宿プロジェクト』、楽しみです!!!














































































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